事業廃止寸前からの逆転M&A。オーナーを成功に導いた支え。

株式会社チューブロック
元代表取締役:鈴木 隆也

事業廃止寸前からの逆転M&A。オーナーを成功に導いた支え。

株式会社チューブロック
元代表取締役:鈴木 隆也

今回ご紹介するのは、ある大手配管継手メーカーが持っていた新規事業の子会社のM&A事例。同社が新たな収益の柱とすべく生み出した『Tublock(チューブロック)』という組立ブロックブランドの譲渡事例です。一時は事業廃止寸前まで追い込まれたこの会社が、なぜM&Aを成功させることができたのか。代表を務めていた鈴木さんに、事業譲渡の背景にあったストーリーを伺ってきました。

突然の事業廃止宣告。ブランドを残したい一心で相談した。

【Q】今回、譲渡した事業内容と、譲渡を検討した背景について教えてください。

譲渡したのは、『Tublock(チューブロック)』という組立ブロックを製造・販売する事業。もともとこの事業は、老舗の配管継手メーカーから立ち上げられた新規事業なんですね。配管継手で培った技術やノウハウを活かし、新たな収益の柱となる事業を立ち上げようとなったとき、新規事業の責任者を任せてもらうことになりました。その後、分社化し、私が代表を務めていたのが「株式会社チューブロック」です。

そんな経緯から生まれた『Tublock』ですが、商品の出来はなかなか良かったんです。実際、大手通販サイトから表彰されたこともあるほど。ただ、親会社がずっとBtoBで事業を展開していたため、BtoCの販売方法に関しては経験値が少なかったんです。消費者に知ってもらえば受け入れてもらえる自信があるのに、市場に浸透させることができない。そうこうするうちに、収益化のリミットと言われていた3年の期限が迫ってきてしまって。そして2019年6月、親会社から急に6月末までに事業譲渡のメドが立たなければ事業解散と宣告され、慌てて譲渡先を探し始めたんです。

【Q】そんな中、Mafolovaに相談を考えた経緯を教えていただけますか?

親会社から事業廃止を宣告された翌日から、玩具関係の知り合いにはすぐ相談をしました。当時はわらにもすがる思いで、頼れるものには何でも頼ろうとしていましたから。そう考えていたとき、たまたま『Mafolova』のことを思い出したんです。以前、Facebookで広告を見かけたのを頭の片隅に覚えていたんですね。明確な解決策も見つかっていない中、とにかく相談先は多いほうがいいだろうと、まずは登録してみることにしました。

はじめて登録するサービスでしたので、情報管理などについて多少の不安がありましたが、『MAfolova』についていろいろ調べていく中、運営会社がエン・ジャパンということを知り大丈夫だろう、と。知名度のある上場企業ですし、ここなら守秘義務をきちんと守ってくれるだろうと思いました。何より早く譲渡先を探さなければと考えていたので、すがるような気持ちで登録を行ないました。

初めての事業譲渡に不安がある中、Mafolovaの細やかなサポートに助けられました。

【Q】初めての譲渡だと思うのですが、不安はありませんでしたか?

期限までに譲渡先を決めなければならない。でも、何をしたらいいか分からない。そんな不安な気持ちを抱えたまま相談に行き、『MAfolova』の担当者の方と初めて面談をしました。そこでNDA(秘密保持契約)を結び、今の状況や希望条件などをお話ししました。

どのような条件で譲渡をしたいのか。打診したい企業や、逆に打診を避けたい会社の有無。価格を重視するのか、スピードを重視するのか…など。事業自体が赤字だったことも不安材料のひとつでしたが、数多くの買い手候補先が『MAfolova』に登録していることを聞き、もしかするとマッチした買い手を見つけてもらえるかもしれないと感じました。

【Q】今回、譲渡先となるエデュテさんとの出会いについて教えてください。

初回面談を終えてからほどなくして、『MAfolova』の担当者の方から数社ほど打診をいただきました。興味のある会社もいくつかあったんですが、結果的にはうまく進まず。どうしようかと考えていたとき、2回目の打診をいただきました。かかってきた電話に出た瞬間、担当者の方の声が弾んでいたので、良いお話じゃないかと思ったのを覚えています。そこで打診いただいたのが、今回の譲渡先となった「エデュテ株式会社」だったんです。

エデュテさんのことは以前から知っていました。同じ玩具を取り扱う会社で、販路もあるし、BtoC向けのマーケティングに長けており、経営がうまくいっている会社、という印象を持っていたんです。だから打診をいただいたときは、すぐにお会いしたいとお返事しました。その後すぐにスケジュールを調整してもらい、2日後には初めての面談に臨むことになったんです。その間も、MAfolovaのスタッフの方にはきめ細やかにフォローをしていただき、精神的に浮き沈みがあった時期を共に乗り切っていただいたという感覚でしたね。

崖っぷちの状態から、橋渡しできる先が見つかり光が見えた

【Q】エデュテさんとご面談をされてからはいかがでしたか?

エデュテさんのことは紹介をいただく前から知っていましたが、『Tublock』という商品のことを理解した上で手を挙げていただいた、ということがとても嬉しかったんです。面談したときもそれが伝わってきましたし、「商品そのものは良い。売り方さえ工夫すればもっと伸ばせる」と確信をもって話していただいて。お会いするまでは緊張したものの、始まってみると終始和やかな雰囲気で、自分としても気持ちよく話すことができました。

すると面談が終わってからほどなくして、エデュテの中尾社長からお電話をいただいたんです。「いろいろ考えた結果、ぜひ一緒にやりたい。前向きに進めましょう」この言葉をいただいたとき、本当に安心しましたね。事業廃止までのタイムリミットが迫っている中で、何から始めたらいいか分からない。そんな状態からのスタートでしたが、『MAfolova』と出会えたことで、無事に譲渡先を見つけることができました。

6月より譲渡先を探し始め、7月に面談・合意となり、8月1日に調印。かなりのスピードM&Aでしたが、結果的に良いお相手が見つけられて本当に良かったと思っています。

MAfolovaの担当者より

印象に残っているのが、初めて鈴木さまとお会いしたときのこと。カバンの中に『Tublock』の製品をたくさん詰めて弊社にお越しくださり、取材者にブロックを見せながら、製品の魅力や思いを熱く話してくださいました。ネットの口コミなどから、エンドユーザーに厚い支持を受けている製品であることは事前にイメージできていたので、こんなに作り手の想いが詰まった良い商品がなくなってしまうのはもったいない、何とか良い形でサポートしたい、と強く感じました。素敵な譲り受け企業とのM&Aが実現し、ブランドが無事に引き継がれたこと、本当に嬉しく思っています。

後日談ですが、今回のM&Aが決まったあと、鈴木さまが挨拶に来てくださり、奥様やお子さんも今回の結果を大変喜んでくださっていたと、ポロッとお話してくださったことがとても印象に残っています。鈴木さんの表情も、初めてお会いしたときの不安そうな様子から、見違えるように明るくなられ、新たな環境でブランドの発展に向けた良いスタートをきっていらっしゃることに大変嬉しい気持ちになりました。

取材 = 本多美幸
ライター = 北野晃裕

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