45日のスピードM&A。その決断の背景とは?

エデュテ株式会社
代表取締役:中尾 信也

45日のスピードM&A。その決断の背景とは?

エデュテ株式会社
代表取締役:中尾 信也

2003年に設立されたエデュテは、知育玩具やベビー・キッズ商品のネット販売を行なっている会社です。自社オリジナルブランドの企画・製造を行なっているほか、13の海外ブランドの輸入・販売を手がけています。Instagramをはじめ、SNSを活用したWebマーケティングに強みを持ち、順調に売上を伸ばしてきました。今回は、そんな同社が国内メーカーの知育玩具事業をスピード譲受するに至った背景について迫ってみました。

M&Aを検討し始めたのは新幹線の中。
自社の成長に必須だと感じた。

【Q】MAfolovaに登録したきっかけを教えてください。

M&Aを検討し始めたのは、会社設立から数年が経った頃。企業としてさらなる成長を遂げていくには、少子化が進む国内だけで勝負するのではなく、海外に飛び出していく必要があると考えたからです。そのためには、「Made in Japan」で世界に出ていける強いブランドが必要だろうと。売上も安定して会社を買える体力もついてきたので、地元の銀行には「良い話があったら紹介してください」と相談をしていたんです。

しかし、玩具メーカーの紹介は1件もなかったんですね。無理もありません。そもそも0歳~5歳を対象とする知育玩具業界は、商品サイクルが早いため大手企業が参入しにくく、あまり大きくないマーケットなんですね。しかもお子様の成長につれて、玩具から“卒業”していくので、常に新規顧客を開拓しなければいけない難しい業界です。さあどうしようと新幹線での移動中も「M&A」「企業買収」といったキーワードで調べていたところ、たまたま『MAfolova』というサービスと出会いました。そこで物は試しだとサイトに登録し、M&A案件の紹介を待つことにしました。

【Q】今回譲り受けた事業内容と、譲受を検討した理由について教えてください。

今回譲り受けたのは、ある大手配管継手メーカーが持っていた新規事業の子会社。同社が自社の技術とノウハウを活かして生み出した『Tublock(チューブロック)』という組立ブロックブランドです。このブランドを譲受しようと考えたのは、自分たちにないものを持っていたから。組立ブロックには『LEGO(レゴ)』という世界的にも有名なブランドがありますが、他のブランドを聞くことはあまりありませんよね。自社でも組立ブロックは取り扱っておらず、可能性のある領域だと密かに関心を持っていたので、これはいいお話だと思ったんです。

また、『Tublock』の「Made in Japanの商品を海外に」という考えに共感したことも、私自身の気持ちに火をつけましたね。私たちも国内市場だけで勝負するだけでなく、強いブランドを手にして海外へ出ていきたいというビジョンがある。このブランドと一緒になれば、ビジョンの実現を加速させられるんじゃないかと思ったんです。

早期に決断できたのは、頼れる仲間がいたから。
背中を押してくれる人たちの大切さを再認識

【Q】そんなチューブロックさんとの出会いについて教えてください。

チューブロックさんとの出会いは、『MAfolova』の担当者の方からの電話がきっかけでした。『MAfolova』には以前登録し、それっきりになっていたのですが、希望条件に合う案件があるということで連絡をいただいたんです。最初に聞いた情報は、「関西にあるメーカーで、ブロック系の知育玩具を扱っている」ということ。自分なりにいろんな企業を調べていたので、「どこだろう?知らないことはないはず…」と思ったのを覚えています。

そこですぐにNDA(秘密保持契約)を結び、具体的な情報を教えてくださいとお願いしました。『Tublock』というブランド名はその段階で聞いたわけですが、実は昔からよく知っていたんです。というのもドイツのおもちゃショーに行ったときに見かけたり、以前に営業を受けたこともあり、ブランドそのものには魅力を感じていたから。そんなブランドがあと1~2週間で解体されてしまうと聞き、すぐに会いましょうとお伝えし、2日後にはトップ面談が実現しました。

【Q】わずか45日でスピード決断できた理由を教えてください。

私自身が『Tublock』について、商品の質の高さや海外ですでに通用していることを知っていたので、このお話は願ったり叶ったりという状況だったんですね。それでもスピード決断ができたのは、頼れる仲間がすぐそばにいたから。M&Aの面談には財務と営業の責任者と臨んだんですが、先方のオフィスを出てからの帰り道、お互いに自然と相談し合ったんですね。「率直にどう感じましたか?」と財務責任者に聞かれ、「欲しいかな」と答えたり。営業責任者からも「うちの会社の将来、成長を考えると、この事業はあったほうがいいですよね」と背中を押してもらったり。中小企業ではどうしても経営者ひとりですべてを決めてしまいがちですが、私の場合、3人で面談に臨み、一緒に議論したうえで決められたことが良かったですね。結果的に迷うこともなくなったので、帰りの新幹線に乗ったときには先方に連絡し、ぜひ譲り受けたいという希望を伝えたんですよ。

M&Aを通して見えた、将来の展望について

【Q】今回のM&Aによって、社内にはどんな変化がありましたか?

2019年7月に基本合意し、8月に調印を行ないました。M&Aによって将来有望な事業を手に入れられただけでなく、社内が非常に活性化したというのが大きな特徴です。実際、「このブランドをどう育てていこう」「何を強みに、どうやって売り出していこう」といった議論が社内のあちこちで生まれているなど、大きな手ごたえを感じています。「マーケティングの予算はどこにどうしよう?」「営業活動はこうしてみては?」などといったミーティングも自然と生まれるようになりました。売上を上げられるだけでなく、士気を上げることができるのも副次的な効果と言えるのではないでしょうか。
あのとき、何気なく『MAfolova』に登録したことが今のご縁につながっていると思うと感慨深い気持ちになりますね。M&Aに少しでも興味がある方は、まずは登録してみるといいんじゃないでしょうか。

MAfolovaの担当者より

「実は先日、会社を買ったんです」。エデュテ代表の中尾社長が経営者仲間にこのお話をされると、周囲にとても驚かれるそう。中小企業の社長にとって、まだまだM&Aは馴染みのないものかもしれません。しかし今回のような良いご縁を目の当たりにすると、『MAfolova』の大きな可能性を感じます。

『MAfolova』の特徴のひとつが、「希望条件を登録して、待つだけ」ということ。買収したい条件の希望さえ入力すれば、全国150社のM&Aアドバイザーが希望に合う案件を推薦してくれるサービスです。そのため、手間や労力をかけず、効率的に情報収集をすることができるのです。少しでも興味をお持ちになった方は、まずは『MAfolova』に登録することをお薦めします。

今回成約に至ったエデュテさんは、M&Aによりさらなる成長を視野に入れておられますが、「今回のM&Aをきっかけに、社員全体が活気付いているんですよ」と中尾社長が教えてくださったことがとても印象的でした。今後のエデュテさんの発展をお祈りすると共に、買い手・売り手にとってベストなM&Aを今後も支援していきたいと思います。

取材 = 本多美幸
ライター = 北野晃裕

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